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「海洋と生物」254号(2021年6月号) 特集『日本の頭足類研究(2)』

1,980円

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ISBN 978-4-909119-34-6 ●特集『日本の頭足類研究(2)』  これぞ日本の頭足類研究の最前線をまとめた決定版!  近年話題になっているダイオウイカの名をあげるまでもなく,頭足類,いわゆるイカ・タコは日本人にとって古来馴染み深く,料理の食材としてはもちろん,文化や芸術にも深く関わり,われわれの生活に彩りを与えてきた。  ゲノム解析技術の発展により,関連する研究分野が大きく進展した一方,水産資源に目を向けるとスルメイカをはじめとした資源変動が世間を賑わせている。本特集をみればわかるように,頭足類研究は多くの分野にまたがりかつてないほどの広がりをみせはじめている。  本特集の執筆者は新進気鋭の若手研究者から大御所までと顔ぶれも多彩で,その専門分野も,分子生物,系統分類,集団遺伝,神経生理,繁殖生理,発生,行動生態,資源,水産業,飼育,芸術など多岐にわたる。  1円玉サイズのヒメイカから巨大なダイオウイカまで,そして,分類,生理,生態から芸術に至るまで,魅力的な頭足類研究の最前線を2号にわたりあますところなく紹介する。 【特集目次】 ・ヒメイカの繁殖生態〜交接した後に行われる特殊な雄選び〜(佐藤成祥/東海大学海洋学部,春日井隆/名古屋港水族館) ・ヤリイカ類の繁殖戦略:性淘汰研究の新たなモデルを目指して(岩田容子/東京大学大気海洋研究所,広橋教貴/島根大学) ・映像で探るイカのふしぎな世界(藤原英史/(株)ドキュメンタリーチャンネル) ・スルメイカの資源変動に影響を与える巨大卵塊の消長(桜井泰憲/函館国際水産・海洋都市推進機構,函館頭足類科学研究所) ・ケンサキイカは海洋環境に応答しながら移動,成長する(山口忠則/九州大学大学院) ・いか釣漁業高度化のための頭足類研究(加藤慶樹・山下秀幸/水産研究教育機構 開発調査センター) ・DNAを使った外洋性頭足類の生態学(グスタボ サンチェズ,有田帆乃果,森創太/広島大学大学院) ・頭足類の貝殻の進化ストーリー:分子古生物学から見る重要形質の進化的サーガ(スティアマルガ デフィン/和歌山工業高等専門学校,東京大学総合研究博物館) ・魚津水族館とホタルイカ研究(稲村修/魚津水族館) ・タコのレジェンド(グレドル イアン/合同会社アイケフ コンサルタント教授・東北大学大学院農学研究科海洋系元教授),塚原保夫(東北大学名誉教授) ・私の名づけたイカとタコ(窪寺恒己/国立科学博物館名誉研究員・日本水中映像(株)学術顧問) ●全国水産試験場長会会長賞 ・アサクサノリ養殖技術の開発(岩出将英/三重県水産研究所) ●連載 ・海棲哺乳類の保全・管理のための調査・解析手法(西田伸/宮崎大学教育学部),北門利英/東京海洋大学),吉田英可/水産教育・研究機構水産資源研究所))  【15】集団遺伝学的解析 ・海藻標本採集者列伝(北山太樹/国立科学博物館)  【48】香淳皇后(1903-2000) ・水界微生物フォトギャラリー(河地正伸/国立環境研究所)  2〜3本予定 ・小さな離島の暮らしと漁業(乾政秀/(株)水土舎)  【50】東京都・御蔵島/【51】東京都・青ケ島 ・日本産温帯性ホンダワラ属(島袋寛盛/水産研究・教育機構)  【26】ウスイロモク ・日本産等脚目甲殻類の分類(布村昇/金沢大学,下村通誉/京都大学)  【69】ウオノエ亜目(15)ウオノエ上科(10)ウオノエ科(4) ●なまものけん通信 ・ELNA(エバーラスティング・ネイチャー),黒潮いるか通信ほか ※目次は予告なく変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。

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